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石井 康友; 安積 正史; 岸本 泰明
Journal of Plasma and Fusion Research SERIES, Vol.4, p.271 - 275, 2001/00
これまでの研究で、ダブル・ティアリングモードには非線形不安定化領域が存在することを示したが、その機構は明らかでない。既知のティアリングモードの非線形不安定化機構としては、磁力線の乱雑化による異常抵抗や、有限磁気島幅に対する準線形化効果が知られている。しかし、本研究で得られた非線形不安定化機構はこれらの既知モデルでは説明できない。本研究では非線形不安定化機構に対して、電流の高次モードの存在が重要であることを明らかにした。また高次モードの空間構造を調べ、高次モードがおもに非線形結合によって生じ、かつ高次モードの作る電流が外側共鳴面近傍に局在化しモードを不安定化していることを示した。また、不安定化が共鳴面間距離rが大きい場合に生じること、及びrが増大するにつれて必要となるモード数が増大することから、この不安定性は磁気島の空間構造に依存すると考えられる。